山梨大学は、大規模かつ長期的な疫学調査「子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)」のデータのうち、77,303組の母子データを用いて、妊婦の染毛剤使用と生まれた子どものアレルギー疾患発症の関連を解明した。染毛剤は接触性皮膚炎を起こしやく、染毛剤に由来する気管支喘息等の発症事例が報告されている。今回、同大学・エコチル調査甲信ユニットセンターは、妊娠中期の染毛剤使用場所等(美容院・自宅・職業として)や、使用頻度を区分するとともに、既知の影響要因を考慮しつつ、多変量ロジスティック回帰分析を用いて、当該妊婦から生まれた子ども(3歳児)のアレルギー疾患の診断結果との関係を解析した。その結果、自宅および職業として「染毛剤」を使用した母親から生まれた子どもは、「気管支喘息」や「アレルギー性鼻炎」になりやすいことが分かった。また妊娠中の自宅での染毛剤使用では、使用頻度が高くなるほど、その子どもがアレルギー性鼻炎になりやすい傾向が見られたという。
情報源 |
山梨大学 ニュース&トピックス
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機関 | 山梨大学 |
分野 |
健康・化学物質 |
キーワード | 疫学調査 | エコチル調査 | アレルギー疾患 | 染毛剤 | 多変量ロジスティック回帰分析 | 気管支喘息 | アレルギー性鼻炎 | 接触性皮膚炎 | 甲信ユニットセンター | 妊娠中期 |
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