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 多摩川の「鮎」回復の兆し・前年の7倍・東京都の調査

発表日:2022.06.01


  東京都は、多摩川河口より11キロメートルの地点で実施した、アユの遡上調査の結果を公表した(調査期間:令和4年3月8日~5月31日)。多摩川のアユは、東京湾から春に遡上し、秋には中流域で産卵し、孵化後に稚魚は東京湾へ下る。東京都の調査では、稚鮎は羽田空港周辺やお台場周辺の干潟状の浅水域で過ごすことが解明されている。今回の発表は、令和4年度のアユの遡上数の推定を行い、前年と比べ回復の兆しが見られたとのこと。多摩川へのアユの遡上数は、定置網を設置し、入網したアユを毎日計数し、期間中の累計入網数から遡上数を推定した。調査開始後、入網数は低調に推移していたが、4月上旬と5月上旬に多くの遡上が認められた。その結果、推定遡上数は250万尾となり、低調であった令和2年(37万尾)、令和3年(32万尾)と比較して大幅に増加し、遡上数回復の兆しが見られた。なお、平成23年(約800万尾)、平成24年(1200万尾)が遡上していると推定されていた。

情報源 東京都島しょ農林水産総合センター 令和4年アユ遡上調査とりまとめ
東京都 報道発表資料
機関 東京都
分野 自然環境
キーワード 東京都 | 東京湾 | 回復 | アユ | 遡上 | 多摩川 | 定置網 | 遡上数 | 入網数 | 江戸前アユ
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