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 「イボカギナマコ」の完全な標本を140年ぶりに取得 鳥取県など

発表日:2022.06.10


  鳥取県の「山陰海岸ジオパーク海と大地の自然館」と和歌山県立自然博物館などとの共同調査で、浦富海岸の砂地にイボカギナマコという貴重なナマコが140年ぶりに完全な標本を得たと発表した。イボカギナマコは、1881年(明治時代)に神奈川県沿岸で新種として報告されて以降、確実な標本が存在していなかった。2017年に専門家を招き、浦富海岸周辺の海洋生物調査を行い、生体を発見。その後、和歌山工業高等専門学校、東京大学大学院理学系研究科附属臨海実験所、新潟大学佐渡自然共生科学センター臨海実験所、メキシコ国立自治大学の研究者が加わり、DNAや体の構造、他の海域で見つかった標本を比較したところ、イボカギナマコと判明し、その成果が2022年5月にニュージーランドの科学雑誌「Zootaxa」に掲載された。140年ぶりに得られた同種の完全標本として和歌山県立自然博物館に所蔵されるという。

情報源 鳥取県 報道発表資料
イボカギナマコ(PDF)
機関 鳥取県 山陰海岸ジオパーク海と大地の自然館
分野 自然環境
キーワード 東京大学 | 鳥取県 | 標本 | ナマコ | 山陰海岸ジオパーク海と大地の自然館 | 和歌山県立自然博物館 | イボカギナマコ | 和歌山工業高等専門学校 | 新潟大学佐渡自然共生科学センター | メキシコ国立自治大学
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