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 天売島におけるウミガラスの繁殖結果を発表~初めて飛来数が100羽超 環境省

発表日:2022.11.17


  北海道地方環境事務所は、天売島(てうりとう:苫前郡羽幌町)における今シーズンのウミガラス(学名:Uria aalge inornata)の繁殖結果を公表した。ウミガラスは、離島や海岸の断崖で集団繁殖するチドリ目ウミスズメ科の鳥類で、絶滅危惧ⅠA類に分類されている。種としては北太平洋、北大西洋の亜寒帯を中心に分布しているが、日本国内では天売島の赤岩対崖だけに生息している。環境省は、1982年に天売島全域を国指定鳥獣保護区に指定し、1993年には絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律(種の保存法)に基づく国内希少野生動植物種に指定、2001年には保護増殖事業計画を作成・誘引対策・捕食者対策・生息状況のモニタリング等を実施している。また、2022年には、10か年の行程計画として「ウミガラス保護増殖事業ロードマップ」を策定し保護に取り組んでいる。令和4年度は、繁殖個体を中心とする2022年の天売島へのウミガラスの飛来数は、104羽を確認し、ウミガラス保護増殖事業計画を策定した2001年から現在までの過去22年間で初めて100羽を超えた。一方、ヒナの巣立ちについては、ハシブトガラスによるウミガラスの卵・ヒナの捕食等の要因により、昨年より7羽少ない、18羽の確認となったという。

情報源 北海道地方環境事務所 報道発表資料
機関 北海道地方環境事務所 環境省
分野 自然環境
キーワード 国指定鳥獣保護区 | ウミガラス | 海鳥 | 種の保存法 | ハシブトガラス | 北海道地方環境事務所 | 天売島 | 羽幌町 | 赤岩対崖 | ウミガラス保護増殖事業ロードマップ
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