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 作物荒らす外来種「トマトキバガ」千葉県内初確認

発表日:2023.10.06


  千葉県は、外来害虫「トマトキバガ(学名:Tuta absoluta (Meyrick))」が確認されたことを発表した。令和5年9月下旬、同県内のトマト生産圃場のフェロモントラップに、トマトキバガと思われる蛾の成虫を捕獲。農林水産省横浜植物防疫所で同定し、10月3日に県内未発生の同種と確認された。10月6日に「病害虫発生予察特殊報」を発表した。トマトキバガは、体長約5mmから7mmの南米大陸原産の微小な蛾で、海外では1980年代からトマト等のナス科作物に大きな被害を与えている。幼虫が頂芽、葉、茎、花及び果実を食害。食害を受けた葉と果実の表面に不規則な形状の食害痕を残し、黒い糞粒が見られる場合がある。国内では、令和3年10月に熊本県で初めて確認され、26道県で確認されている。これまで県内では同種の農作物での発生と被害は確認されていない。千葉県は、圃場内を見回り捕殺、ハウスの開口部に0.4mm目合いの防虫ネット設置、発生を拡大させないため薬剤散布を行、被害葉や被害果実を圃場に放置せず土中に深く埋却等をする対策を公開している。

情報源 千葉県 報道発表資料
〔参考〕令和5年度病害虫発生予察特殊報第4号 トマトキバガの確認について(PDF)
機関 千葉県
分野 自然環境
キーワード 外来種 | 千葉県 | 害虫 | トマトキバガ | フェロモントラップ | 農林水産省横浜植物防疫所 | 病害虫発生予察特殊報 | 防虫ネット | 薬剤散布
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