信越自然環境事務所は、上高地地域のツキノワグマ対策実践マニュアルを改訂した。北アルプス上高地は、国立公園や特別名勝・特別天然記念物に指定された日本を代表する山岳景勝地であるとともに、ツキノワグマの生息核心部である。人とツキノワグマの利用地域重複のため、ツキノワグマの生息地保護と人的被害防止の両面で適切な共存を図る必要がある。上高地地域では、平成24年作成、令和4年改訂の同マニュアルに基づいた普及啓発や対策を実施している。近年、同地域でのツキノワグマの目撃件数増加や人を恐れない個体の出没のため、新たな問題と対策を検討、同マニュアルの見直し行った。改正マニュアルでは、新たな対策を盛り込み、共通認識やそれぞれの努力について具体的に明文化、地域の対策の標準化を目指し、視認性の向上を図った。主な変更点は、目標達成のために、公園利用者の理解と協力が不可欠であるため、共存方針に「公園利用者の対策(クマ鈴の着用、クマ目撃時の距離の確保、ゴミ・食料の管理の徹底)」を追加。また、ツキノワグマを目撃した場合の対応として、「リスクレベルの判断基準」、「リスクレベル毎の対応事項(主にツキノワグマによる餌付き被害、人的被害発生時のリスクレベル5への対応事項の追記等)」の見直しを行ったという。
情報源 |
信越自然環境事務所 報道発表資料
〔参考〕上高地地域ツキノワグマ対策実践マニュアル概要版(PDF) |
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機関 | 環境省 信越自然環境事務所 |
分野 |
自然環境 |
キーワード | ツキノワグマ | 信越自然環境事務所 | 上高地地域のツキノワグマ対策実践マニュアル | ゴミ・食料の管理 | リスクレベルの判断基準 | 餌付き被害 | 人的被害発生 | 公園利用者 | クマ鈴 |
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