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 海上保安庁、2年連続で海洋汚染確認件数の減少を発表

発表日:2024.02.21


  海上保安庁は、令和5年の海洋汚染の確認件数が2年連続で減少したことを発表した。令和5年に周辺海域で確認された海洋汚染は397件、前年比で71件減少し、直近10年の平均を下回った。油による海洋汚染は259件、前年比40件減少した。船舶からの油排出の主な原因は、取扱不注意が60件、船舶海難が34件、破損が32件であり、陸上からの油排出は、取扱不注意16件、破損15件であった。次に、廃棄物による海洋汚染は129件で、前年比19件減少した。その内訳は、一般市民による家庭ごみの不法投棄が86件、漁業関係者による漁業活動で発生する「残さ」等の不法投棄36件となった。同庁では、海事・漁業関係者を対象に海洋環境保全講習会や訪船・訪問指導を行うとともに、バルブ操作やタンク計測などの作業に関する指導のほか、船舶燃料給油業者を通じ燃料搭載中の油漏洩事故に関する注意喚起も行っている。また、漁業関係者や一般市民を対象として、海洋環境保全講習会や海洋環境教室の実施、海ごみゼロウィークの一斉清掃への協力などを呼びかけるとともに、海洋汚染の根絶と海洋環境保全の意識向上を図るため、「CHANGEFORTHEBLUE」などのプロジェクトと連携により、人為的要因による海洋汚染の根絶と海洋環境保全の意識高揚を図るとしている。

情報源 海上保安庁 報道発表
機関 海上保安庁
分野 地球環境
ごみ・リサイクル
水・土壌環境
キーワード 海洋汚染 | 残さ | 海上保安庁 | 海ごみゼロウィーク | 漁業関係者 | 取扱不注意 | 船舶海難 | 家庭ごみの不法投棄 | 油漏洩事故 | CHANGEFORTHEBLUE
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