国内ニュース

 関西電力（株）など、火力発電所の配管保温材を再生利用した保水性パネルによる屋上遮熱効果の実証試験結果を発表

  和歌山大学（システム工学部 山田准教授）、（株）森生テクノ、関西電力（株）の3者は、火力発電所の配管保温材を再利用した保水性パネルによる、屋上遮熱効果の実証試験結果を発表した。この保水性パネルは、水分を含ませた後、その水分が蒸発する際の気化熱でパネル表面を低温に保持できるという特長があり、水分を一度与えると5日以上持続する。今回の実証試験は、京都府八幡市の協力の下、閉校となった小学校の屋上に保水性パネルを約700枚敷設し、その屋上直下の教室と、敷設していない屋上直下の教室の室内温熱環境を比較するもので、平成22年7月26日より実施した。その結果、保水性パネルを敷設した屋上直下の教室では、敷設していない場合よりも、平均して約2℃低いとの結果が得られた。また、保水性パネルを敷設した屋上直下では、3階の温度を2階と同程度に下げることができた。3者は今後、平成23年度末を目処に、この保水性パネルを用いて、ヒートアイランド対策等に貢献するクールベンチや建物屋根材などの商品開発を目指すという。

関連する環境技術

ヒートアイランド対策技術

光触媒

屋上緑化・壁面緑化

ハイブリッド車（HV）

クリーンディーゼル車（CDV）