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 (独)国立環境研究所、エコドライブの二酸化炭素排出量削減効果は交通流全体に波及すると発表

発表日:2010.11.01


  (独)国立環境研究所は、同研究所の研究グループが、エコドライブによる二酸化炭素(CO2)排出量の削減効果を交通流シミュレーションによって評価し、エコドライブを意図しない周辺車両にも削減効果が波及することで、より大きな削減効果を生むことを明らかにしたと発表した。従来、エコドライブについては、単独ではCO2排出量の削減効果があるものの、全体としては交通の流れを乱すためCO2排出量が増えるとの懸念があった。今回、エコドライブとして、最高速度を規制速度以下に抑える、早めにゆっくりと減速する、ゆっくりと加速するなどの組合せを想定し、交通流シミュレーションによる評価を実施。その結果、エコドライブの効果として、次の4点が明らかとなった。1)系統制御されている場合に大きな効果が得られる、2)エコドライブを実施しない他の車両にも効果が波及する、3)市街地ではエコドライブ効果が小さい、4)交通量が多い場合のゆっくり加速は、逆効果となることがある。研究グループでは今後、面的な道路ネットワークでの分析が課題だとしている。

情報源 (独)国立環境研究所 記者発表
機関 (独)国立環境研究所
分野 地球環境
大気環境
キーワード CO2 | 都市交通 | 国立環境研究所 | エコドライブ | シミュレーション | 都市環境 | 交通流
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