東北大学大学院工学研究科の西澤教授と(独)産業技術総合研究所ナノチューブ応用研究センターの畠上席研究員は、(独)科学技術振興機構(JST) 戦略的創造研究推進事業(CREST)の一環として、「貼ったり」「巻いたり」できる、柔らかい酵素電極シールを開発した。この酵素電極シールは、カーボンナノチューブ(CNT)のフィルムに酵素を均一かつ高密度に含ませたもので、酵素のサイズにあわせて電極が自動的に収縮するのが特長。研究グループでは、このフィルムに「果糖を酸化する酵素」を含ませた電極シールと、「酸素を還元する酵素」を含ませた電極シールを作製し、それらを両極とするバイオ電池で発電したところ、果糖水溶液からの発電として世界最高となる出力密度を記録した。また、酵素電極は一般的に、酵素の寿命のため1週間程度しか使い続けられないが、この酵素電極シールは、「貼っても」「巻いても」活性が低下せず、容易に交換できるという特長も持つ。さらに、閉じ込める酵素の種類を変えれば、ブドウ糖水溶液(ジュースや体液)の電池やセンサなども作製可能という。
情報源 |
東北大学 プレスリリース
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機関 | 東北大学 |
分野 |
地球環境 |
キーワード | 電極 | 東北大学 | 産業技術総合研究所 | JST | カーボンナノチューブ | 酵素 | CREST | バイオ電池 | ブドウ糖 | 果糖 |
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