富山県環境科学センター、越境大気汚染の富山県への影響について発表

発表日:2011.12.19

富山県環境科学センターは、越境大気汚染の富山県への影響について発表した。同センターでは、平成18年度から「東アジア地域からの大気降下物に関する研究」を実施している。今回、この研究成果の一部を取りまとめた。概要は以下の通り。1)北陸3県における光化学オキシダント(Ox)高濃度事例の共同解析結果:Ox高濃度日は、4月から6月にかけて多く、特に東アジアを起源とする気塊(空気の塊)が来た時にOxが高濃度となる傾向がみられた。2)立山黄砂酸性雨観測局(標高1,180m)における大気観測結果:冬季の粒子状硫酸イオン濃度の経年変化が、中国の二酸化硫黄(SO2)排出量の変化に似ていたことから、富山県の冬季の大気環境はアジア大陸の汚染地域の影響を強く受けている可能性が示唆される。3)黄砂の大気環境への影響:2011年春季の黄砂調査結果によると、大気中の浮遊粒子状物質(SPM)濃度や、粉じん(TSP)濃度、非海塩性カルシウムイオン濃度は、気象台で黄砂が観測された日に高くなった。また、黄砂飛来時に微小粒子状物質(PM2.5)濃度は高くなる傾向があり、環境基準値(35μg/m3)を超える場合が見られた。

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