(独)新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、立命館大学や(株)アドマテックスなど4者のグループが、レアアース(希土類)の一種である酸化セリウムを使わないガラス研磨技術を開発したと発表した。希少金属(レアメタル・レアアース等)は、日本の成長を支える産業にとって必要不可欠な材料だが、特定産出国への依存度が高く、その供給リスクが経済成長の懸念要因となっている。NEDOでは、この対策の一環として、希少金属の使用量低減技術および代替材料開発を、委託事業「希少金属代替材料開発プロジェクト」として実施している。今回開発した技術は、以下の2件で、両技術によりセリウムフリーでの研磨が可能となる。1)金属酸化物粉を共存させた酸化ジルコニウム研磨:酸化セリウム砥粒の代わりに、金属の酸化物粉を入れた酸化ジルコニウム砥粒を用いたもので、仕上がりの品質は維持したまま、ガラスを平滑化する時間が従来の2/3にできる。2)金属塩を添加した酸化ジルコニウム研磨:酸化セリウム砥粒の代わりに、金属塩を加えた酸化ジルコニウム砥粒を用いたもので、同じ研磨時間で、より平滑性に優れた仕上がりになる。今後、2012年4月からグループのアドバイザーとなっている企業での評価に移り、早期の上市を目指すという。
情報源 |
(独)新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO) プレスリリース
|
---|---|
機関 | (独)新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO) |
分野 |
地球環境 |
キーワード | 新エネルギー・産業技術総合開発機構 | NEDO | ガラス | レアアース | 希土類 | 立命館大学 | 酸化セリウム | 研磨 | 酸化ジルコニウム | 金属塩 |
関連ニュース |
|