(株)東芝は、レアアースのジスプロシウムを一切使用しない、モーター用の高鉄濃度サマリウム・コバルト磁石を開発したと発表した。ジスプロシウムは、鉱山が地球上の一部地域に集中しているため、価格高騰や輸出規制が課題となっており、ジスプロシウムを使用しない高性能磁石の開発が望まれていた。今回開発した磁石は、同社独自の熱処理技術を適用し、モーターの実使用温度域(100℃以上)でジスプロシウムを使用した磁石と同等以上の磁力を持たせた。また、熱処理条件を工夫することで、磁力の阻害要因となっていた酸化物や高銅濃度異相を低減させた。同磁石を搭載したモーターは、従来のモーターと同等の性能が確認され、自動車などで使用される耐熱性が高く、高性能かつ小型であることが求められるモーターに適しているという。なお、今回開発した磁石の一部及びモーターにはNEDOの希少金属代替・削減技術実用化開発助成事業の成果が含まれている。
情報源 |
(株)東芝 ニュースリリース
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機関 | (株)東芝 |
分野 |
地球環境 |
キーワード | NEDO | 東芝 | 希少金属 | レアアース | モーター | コバルト | 磁石 | ジスプロシウム | サマリウム |
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