英米、無人飛行機による熱帯上空の大気データを収集する科学プロジェクトで協力
発表日:2013.01.25
イギリス自然環境研究会議(NERC)は、汚染物質や温室効果ガスなど化学物質と気候との相互作用の解明に向け、同会議が中心になって進めている飛行機による熱帯上空の大気研究(CAST)プロジェクトと、NASAの熱帯上空対流圏界面実験(ATTREX)プロジェクトが協力すると発表した。対流圏界面は、対流圏と成層圏の境界で、この部分を移動する汚染物質や温室効果ガスが気候に影響を及ぼすと見られている。プロジェクトで使用するのは、NASAの無人飛行機グローバル・ホーク。研究チームはこれに、特に気候の影響を受けやすい太平洋と東南アジア上空を飛行するようプログラムを組む予定で、飛行予定の2014年1月か2月に向けて、この初のCAST-ATTREX高高度飛行の準備を行う。研究者らは、この英米の協力により、大気圏の汚染物質がどのようにして地球の気候に影響するのか等、重要な知見が得られると期待している。またこの高高度飛行は、NERCとイギリス気象庁のBAe-146大気研究用飛行機による低高度飛行で補完されるという。
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