オランダ環境評価庁、現行ペースの気候変動であれば対処可能と報告
発表日:2013.05.07
オランダ社会基盤・環境省の要請を受けて、オランダ環境評価庁(PBL)は、国内の様々な研究機関と協力し、2005年発行の報告書「オランダにおける気候変動の影響」の2012年版を発表した。報告書は、気候変動の悪影響として、干ばつや集中豪雨等の極端な気象現象が起きやすくなり、それに関連する洪水のリスク増加や、表流水の水質悪化、生物多様性の劣化を指摘している。オランダは4河川が北海へと注ぐ三角州にあり、国土の約60%が洪水に対し脆弱である。反面、気候変動の恩恵もありえ、農作物収穫量の増加や、旅行やレジャーに適した好天が増加するという。同報告書によると、気候変動の影響は国内随所に見られるが、変化のペースは緩やかなので、行政、市民、企業が対策を行う時間があり、新たな状況に対処できる。また、政策も強化され始め、洪水対策、淡水確保、気候変動に対応可能な都市開発、流行が予想される新たな感染症の監視等、適切なプログラムが準備されている。このため報告書では、現行ペースの気候変動であればオランダでは対処可能だとしている。
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