中国、2012年中国環境状况公報を発表
発表日:2013.06.04
中国環境保護部(MEP)は2013年6月4日、「2012年中国環境状况公報」を発表した。MEPによると、全国の環境の状況は安定しているが、依然として厳しい状況にあるという。水環境は楽観を許さない状況にあり、長江など国の十大河川を含むモニタリング対象区域のうち、水質が上位I~III類に入るものは68.9%、湖沼等60カ所のうち富栄養化とされたものは25%であった。都市の大気質や酸性雨分布地域には大きな変化はなく、騒音・放射線環境は良好であった。生態系保全の取り組みは進展した。2012年末までに自然保護区は2669カ所、保護区総面積は1億4979万ヘクタールに達した。このうち陸域は1億4338万ヘクタールで、中国の陸地面積の14.94%に相当する。しかし、農村地域においては、都市化などにより鉱工業の汚染圧力に加え生活や畜産業による汚染が顕在化しており、全国798の村での農村環境パイロットプロジェクトのモニタリング結果によると、大気質は比較的良好であるが、飲用水源と地表水は汚染されているという。
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