中国環境保護部、2015年11月の74都市・主要地域の大気質状況を発表
発表日:2015.12.13
中国環境保護部(MEP)は、全国74都市・主要地域の2015年11月の大気質状況を発表した。これによると、11月は北部で暖房が始まり汚染物質排出が増加したうえ、気象の悪条件も重なり、北東・南部の広範囲で長期間、厳重汚染が発生した。主な汚染物質はPM2.5とPM10で、1時間当たりのPM2.5のピーク値は、11月前半にハルビンで1000μg/m3を、瀋陽などではそれ以上を記録した。74都市の基準達成日数の割合は16.7~100%と幅があり、14都市が100%、22都市が80~100%、24都市が50~80%、14都市が50%以下だった。大気質総合指数の評価では、瀋陽、邢台、保定等の都市は大気汚染が深刻だが、海口、厦門、舟山等は良好だという。地域別にみると、北京-天津-河北地域、長江デルタ、珠光デルタの基準達成日数は、それぞれ33.3~90%、63.3~100%、90~100%だった。北京-天津-河北地域では、PM2.5の月平均が3都市(北京、張家口、廊坊)で前年より著しく増加した一方、10都市では減少。長江デルタと珠光デルタでは大気質は改善し、PM2.5、PM10、SO2、NO2の濃度が前年より低下した。