アメリカ海洋大気庁、北西ハワイ諸島周辺で57トンの海洋ゴミを回収
発表日:2014.10.28
アメリカ海洋大気庁(NOAA)は、ハワイのパパハナウモクアケア海洋ナショナル・モニュメント周辺で海洋ゴミの回収を行った。世界遺産であり世界最大の海洋保護地域のひとつであるこの海域には、5178平方マイルものサンゴ礁が分布し、7000種以上の海洋生物が生息しているが、環境や航海の安全などを脅かす海洋ゴミの問題が深刻化している。中でも廃棄された漁網はウミガメやサンゴなど大型の海洋生物に絡まり、プラスチックゴミは海鳥が誤飲する危険性があるなど生物に影響を及ぼしている。NOAAは、1996年から海洋ゴミの回収を行っており、今回の活動で回収された漁網57トンを含め、これまで904トンの海洋ゴミを回収した。回収した漁網は、州内の自治体や地元企業の協力により、発電燃料として使用され、家庭への電力供給に貢献しているという。NOAAは、漁網などのゴミによるこの脆弱な生態系への損害を防ぐ方法は、現時点ではゴミの回収しかないとし、庁内のさまざまな部門が協力し海洋環境の保護および海洋の回復力の維持に取り組んでいる。
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