アメリカ海洋大気庁、カリフォルニア州の現在の干ばつは、自然の海洋・大気パターンによると発表
発表日:2014.12.08
アメリカ海洋大気庁(NOAA)は、カリフォルニア州の現在の干ばつの主な原因は、人為起源の気候変動ではなく自然の海洋・大気パターンにあると発表した。アメリカ西海岸では2011年以降、冬の間に気圧の尾根が発達し、雨季の降水量が減少している。報告書によると、海面温度パターンがこのような尾根を形成させる要因となっており、人為的な気候変動に起因するモデル予測とは正反対だという。同州ではこれまでも複数年にわたる干ばつが定期的に起きており、今後も発生する可能性は高い。報告書では、科学者等が海面温度の変化と冬の降水量の関連性を十分に理解し、海洋状況が気候におよぼす影響をさらに研究することで、干ばつの早期警告システムが前進し、水管理者や主要産業が長期にわたる乾燥期に備えることが可能になるとしている。同州では冬の降水が地域社会や生態系への水供給にとって重要で、NOAAは、地域社会や企業が水資源に関する決定を行う際に必要な情報を提供するために、この干ばつの原因を複数の科学的観点から調査することは非常に価値があるとしている。
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