海洋プラスチック汚染の調査船、大西洋を渡りニューヨークに到着
発表日:2015.04.09
海洋プラスチック汚染に関する世界初の世界規模評価を行う調査船の旅「レース・フォー・ウォーター・オデッセイ」(R4WO)が、大西洋のアゾレス諸島、バミューダ諸島を経て2015年4月9日、ニューヨークに到着した。2015年3月にフランスを出航したR4WOは、300日近くをかけて世界4万海里以上を航海し、世界の海洋の中で特にごみが集まる5つの還流の中にある島々を訪れて調査を行う予定で、この間、13か国で11件の科学調査と9件の啓発イベントを実施する。ニューヨークでは、2012年に国連環境計画(UNEP)が立ち上げた「海洋ごみに関するグローバル・パートナーシップ」の会議や様々な教育・普及啓発活動に参加した後、パナマ運河を通って南太平洋へ向かう。海洋汚染の80%は人間活動から発生するとされ、シュタイナーUNEP事務局長は、「世界の海には、毎年、膨大な量のごみが流出し、その大半は分解されず、国境を越え、世代を超えた海洋汚染を引き起こしている」として海洋汚染の影響解明に資するR4WOの冒険に期待を表明した。
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