世界気象機関、ニュージーランドでの1903年の-25.6℃が南西太平洋での最低温記録と確認
発表日:2015.04.16
世界気象機関(WMO)の国際調査委員会は、南西太平洋(第5地区)の極端な気象現象を詳細に調査し、1903年7月13日にニュージーランドのランファーリーで記録された-25.6℃を同地域の最低気温と確認した。この記録は2011年、国立水・大気圏研究所の研究員が紙のデータのデジタル化作業中に発見したものである。今回の調査では、新たに1868年の気象通報から、同国で早くも1868年には気温測定に百葉箱が使用されていたことが明らかになった。正確な気温測定には温度センサーの外部環境への曝露の程度が鍵となるが、1903年の気温測定に用いられた可能性のある百葉箱の型がその気象通報で確認され、気温測定の正当性を判断する手掛かりになったという。この極端な寒さは直前に降った大雪の影響で、期間も長く地理的にも広範囲に及んだ。WMOは、「今回の調査の結果、気候変動など重要な世界・地域的課題を分析するための気候データが一段と向上した」としている。極端な気象・気候現象の全リストは同テーマに関するWMOのサイトで閲覧できる。
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