フランス、ガボンで衛星画像によるコンゴ盆地の森林モニタリングを支援
発表日:2015.08.28
フランスは、アフリカ中央部コンゴ盆地の森林の状態を監視するため、衛星画像の受信局をガボンに設置してモニタリング活動を行うプロジェクトを支援している。コンゴ盆地の森林は、アマゾンに次ぐ3億ヘクタールの広大な熱帯雨林で、「地球第二の肺」とも呼ばれる。生物多様性に富み、炭素蓄積量がきわめて多く、人間活動の影響も比較的少ない。プロジェクトではこの森林被覆の監視のほか、陸上の変化や自然資源の管理状況、海洋の汚染状況を監視し、訓練も実施する。この種のプロジェクトは、アフリカ中央部では初めてだという。受信局は衛星データをX帯でほぼリアルタイムで直接受信するもので、範囲は中央アフリカ森林協議会(COMIFAC)加盟国全部とその周辺の森林をカバーする。このプロジェクトのため、フランスは専門知識やデータ、受信機器の提供など官民で協力している。フランスのロワイヤル環境大臣は、このプロジェクトは森林とその生物多様性の保護などにおいて、気候変動パリ会議(COP21)に大きく貢献するものとしている。
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