ドイツ連邦環境省、生物多様性保全のため新たな行動計画を発表
発表日:2015.10.14
ドイツのヘンドリック連邦環境大臣は、生物多様性国家戦略の実施への追加的措置として、行動計画「積極的自然保護2020」を発表した。これは生物多様性の維持と向上、その持続可能な利用を目的に、合わせて10分野で40の具体的な施策を示している。ドイツでは生物多様性が危機にさらされており、2015年2月に出された指標報告書でも、ドイツにおける生物多様性の後退が指摘されている。最も取り組みが必要とされるのが、農業がおこなわれている草地である。農業のあり方を改めるため、今回農業補助金の仕組みを自然保護に重点化したものに変えるなどの措置を設けたという。このほか行動計画には、漁業などに使用される沿岸や海洋、河川の氾濫原や森林を対象とした施策も示され、保護地域、ビオトープネットワーク、自然のまま残されている地域への施策も提案されている。現在ドイツでは都市部に人が集中しており、都市においても自然や自然体験の空間を多く創出していく必要があり、そのような点も含めた行動計画となっている。
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