生物多様性条約、名古屋議定書批准国は2015年末に70か国に達したと発表
発表日:2016.01.15
生物多様性条約(CBD)は、「遺伝資源へのアクセスと利益配分(ABS)に関する名古屋議定書」をスロバキアが2015年末に批准したことで、批准国が70か国に達したと発表した。同時に、2016年12月に開催される議定書の第2回締約国会議(COP-MOP 2)までに批准100か国を達成するため、未だ批准していない国にできるだけ早期に批准するよう促した。同議定書は、遺伝資源への適切なアクセスや技術移転等により、遺伝資源の利用から生じる利益を公正・衡平に配分することを目指している。各国は議定書を批准することで、COP-MOP 2での意思決定に参加し実施強化に関与できる。また、より多くの国が参加することで、遺伝資源や関連する伝統的知識の提供国・利用国に対して法的確実性と透明性を高めることにつながるという。2015年に名古屋議定書を批准した国はカンボジア、クロアチア、キューバなど13か国だった。CBD事務局と国際開発法機構は2016年、議定書の実施を支援するため、各国の政策立案者等を対象にABSの法的枠組策定に関する能力開発講座を開催する予定である。
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