フランス環境エネルギー管理庁（ADEME）は、主要環境指標のデータをまとめた「気候、大気、エネルギーの主要数値」2015年版を公表した。これは、エネルギー効率、循環型経済、再生可能エネルギー、温室効果ガス排出量、大気汚染物質など主要分野の指標を、ADEMEや環境省観測統計部（SOeS）等による調査・ツールから得られたデータにより、部門（全般、産業、住居用建物、サービス、輸送、農林業、再生可能エネルギー、廃棄物、家庭）ごとにまとめたもの。例えば全般データとして、最終エネルギー強度が年間1.6%減少（2009～2014年）、温室効果ガス排出量は12%減少（1990年～2013年）、産業分野ではエネルギー強度が33%減少（1990～2012年）、サービス部門では平方メートル当たりのエネルギー消費量が9.6%減少（2000～2013年）などと示されている。ADEMEはこの報告を2008年から毎年発表しているが、2015年版では、エネルギー移行法と国家低炭素戦略で定めた目標や生物多様性に関する項目も新たに加わった。