フランス、環境ラベル「持続可能な漁業」を開始
発表日:2017.03.08
フランス環境・エネルギー・海洋省(MEEM)は、水産物が持続可能な漁業によることを消費者に伝える、公的なものとしては初の環境ラベルを開始した。このラベルは消費者が簡単に識別でき、環境・経済・社会的条件を含めた「持続可能な漁業」の包括的な定義に基づくことから既存の民間エコラベルとは異なるという。認証基準にはサプライチェーンの川上、川下の2段階がある。川上側(漁業者)では、生態系(魚類資源量への影響)、環境(化石燃料の使用と汚染、廃棄物)、社会(乗組員に対する良好な船上生活条件、雇用、訓練、安全)、品質(生産物の鮮度とトレーサビリティ)の4カテゴリー、36項目の基準が設けられており、魚種、漁法、漁場別にラベルが付与される。川下側で水産物の仕分け、加工、販売、保管の活動を行う事業者についても、材料の管理(認定業者から購入)、トレーサビリティ、完成品の鮮度と品質、の基準がある。ラベルの運営は、農水産物に関する国の機関でであるフランスアグリメールが実施する。
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