イギリス、侵略的外来種のスズメバチの発見を迅速に報告できるアプリを開発
発表日:2017.03.27
イギリス環境・食糧・農村地域省(Defra)は、イギリス在来のミツバチを脅かす侵略的外来種アジア・スズメバチ(ツマアカスズメバチ)の分布拡大防止のため、市民が目撃情報を迅速・容易に報告できる新たな無料アプリ「アジア・スズメバチに警戒せよ」を立ち上げた。アジア・スズメバチは2004年にフランスに侵入し、イギリスでは2016年夏に初めて発見された。在来種のハチに脅威となるため、その拡散の早急な抑制が重要となる。スマートフォン利用者が同アプリで疑わしい昆虫の写真等を、Defraの執行機関ナショナル・ビー・ユニットの専門家らに送ることで、国内の巣をより迅速に特定し、拡散前に駆除できるという。イギリス外来種事務局と生態水文学研究所が開発したこの双方向性アプリは、スズメバチの大きさや外観、混同しやすい他の昆虫の写真等の有益な情報も提供し、確定をしやすくする。目撃情報があれば、駆除のための手順が直ちに始動する。Defraは、国内の養蜂家2万5000人に同アプリの導入・利用を呼びかけるとしている。