ラムサール条約事務局、世界で最も海抜の低いヨルダンの自然保護区をラムサール湿地に登録
発表日:2017.04.19
ラムサール条約事務局は、ヨルダンが死海の南に位置するフィファ自然保護区をラムサール湿地に指定し、同保護区が条約の「国際的に重要な湿地」に正式登録されたことを発表した。同保護区は海抜マイナス420メートルで、世界で最も海抜の低い登録湿地となった。同保護区は、天然の湧水や人工引水、季節によっては川からの水で潤っている。周辺住民にとっての灌漑や飲料水の水源になっているほか、死海に流れ出ようとする大量の雨水の受け皿となり洪水を防ぐ役目もしている。世界的に絶滅の恐れがあるとされる、サバクフサエリショウノガンやエジプトトゲオアガマの生息地でもある。ヨルダンは1977年にラムサール条約に加入しており、同年には、アズラック・オアシスがアラブ地域で最初の「国際的に重要な湿地」に登録されている。同条約のアジア・オセアニア担当シニアアドバイザー、ルー・ヤング氏は、登録証をヨルダン側に授与し、「この湿地の持続可能な利用を保証するものだ」と述べて同国政府の取組を評価した。
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