砂漠化対処条約、「土地の劣化の中立性」の科学的概念枠組みを英・仏・西の3か国語で発表
発表日:2017.08.09
砂漠化対処条約(UNCCD)の科学・政策インターフェース(SPI)は、「土地の劣化の中立性(LDN)」の科学的な概念枠組みを説明した報告書を英語、フランス語、スペイン語で作成した。LDNとは、生態系の機能とサービスを保持し食料安全保障を向上させるために必要な土地資源の量と質が、一定の規模の中で安定または増進している状態をいう。報告書はこの概念を理解、実行、監視するための科学的基盤となるもので、LDNを具体的な言葉で説明することによって、目指す姿と具体的行動をつなぐことを目指している。報告書の構成は以下の通り。1)LDNのビジョン、2)基準枠(進捗を測るためのベースライン)、3)中立性のための相殺メカニズム、4)中立性の実行への道筋を示す変革理論、5)モニタリングのためのLDN指標。SPIは、砂漠化・土地劣化・干ばつ(DLDD)に関し科学者と政策決定者との対話を促進するために2013年に設置された専門家集団で、土地資源とその生態系サービスを維持増進する政策の形成に必要な情報や助言を提供している。
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