モンゴル、大気汚染対策のため国際キャンペーンに参加
発表日:2017.09.14
国連環境計画(UNEP)は、世界保健機関(WHO)などと進めている大気汚染対策支援キャンペーン(BreatheLife)にモンゴルが参加したと報じた。キャンペーンは、健康リスクであり気候変動の要因でもある大気汚染を軽減するため、モニタリングの拡大、対策の促進、成功事例の共有などを主に都市を対象に進めており、国として参加するのはモンゴルが初めて。参加にあたりモンゴルは、都市部の大気質を向上させる具体的行動を約束し、今後、輸送とエネルギー部門の排出基準の管理、原炭使用の制限、低炭素の技術や製品の普及促進、国民の意識啓発などに参加機関の支援を得て取り組む。首都ウランバートルの大気質は危機的レベルにあり、PM2.5濃度の年間平均値はWHOの安全ラインの7.5倍、2016年12月には80倍近い1985μg/m3に達した。汚染源は、屋内では石炭や薪による調理や暖房、屋外では石炭火力発電所や輸送、ごみの焼却、砂塵などである。その健康被害は深刻で、2012年のデータでは、大気汚染を原因とする死者数が全国で毎年約3700人に及ぶという。
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