国連環境計画と国際陸上競技連盟、大気質改善のため連携
発表日:2018.05.28
国連環境計画(UNEP)と国際陸上競技連盟(IAAF)は、世界で年間700万人もの死者をもたらしている大気汚染への対処で連携すると発表した。世界保健機関(WHO)の発表によると、世界人口の約91%がWHOの大気質ガイドライン基準に満たない大気環境下にあるという。今回の連携は、「気候と大気浄化の国際パートナーシップ」(CCAC)が支援し、大気汚染に関する意識向上とデータ収集が主な目的である。具体的には、1)5年以内に世界約1000カ所の全IAAF認定競技場で大気質監視ネットワークを構築、2)国際NGO等と共にリアルタイムの大気質データベースを世界規模で作成、3)都市で走る場合の大気汚染が最も少ない時間を知るのに役立つ大都市監視ネットワークを構築、4)国や自治体と共同で大気質による地域生活の質への影響を理解、5)大気質と競技者のパフォーマンスとの関係を分析、6)大気浄化の世界活動を主導・参加、である。IAAFは大気汚染問題の他にも、プラスチック削減策を今後のIAAFのイベントで導入すると約束している。