アメリカ海洋大気庁、有害藻類ブルームに関する研究に約170万ドル助成
発表日:2017.09.19
アメリカ海洋大気庁(NOAA)は、有害藻類ブルーム(HAB)の毒性を把握および測定するための9つの研究に168万ドル助成する。アラスカ州、カリフォルニア州、フロリダ州、メイン州、メリーランド州、オハイオ州、バージニア州で、HABの毒性が高まる条件、魚介類や海洋哺乳類への毒素の移動のモデル化、毒性のモニタリングと予測の改善などについて研究する。HABは藻渣や悪臭、毒素によって飲料水を汚染し、漁場閉鎖など漁業や観光業にも悪影響を及ぼす。研究成果は、飲料水の安全性評価と、魚介類中の毒素のモニタリングに役立つと期待されている。NOAAが助成した過去の研究で開発したツールは、HABの検出、予測、対応のため地域の管理者に日常的に利用されているという。また、開発した毒素モニタリングプロトコルによって、マサチューセッツ州ジョージバンクでは約20年間停止していた数百万ドル規模の採貝業が再開した。NOAAは、HABはあらゆる州で起きており、助成研究は全国的に重要な意味を持つとしている。
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