世界気象機関、2017年の世界の平均気温は観測史上3位以内の高温と予測
発表日:2017.11.06
世界気象機関(WMO)は、ボンで開幕した国連気候変動枠組条約第23回締約国会議(COP23)の初日に、2017年の気候状況に関する暫定報告書を発表し、2017年1~9月の世界の平均気温は1981~2010年の平均(約14.31℃)より0.47±0.08℃高く、産業革命前に比べ約1.1℃上昇したと報告した。2017年(1~9月)はエルニーニョの影響はなかったが、エルニーニョの影響を受け過去最高を記録した2016年に次ぐ2位か3位の高温となる見込みで、2013~2017年は最も暑い5年間となるという。CO2濃度の増加、海面上昇、海洋酸性化など気候変動の長期的な傾向が2017年も続いており、北極と南極の海氷面積は平均をはるかに下回った。パキスタンやイラン等では50℃を超える高温を記録、北大西洋で次々に発生した大型のハリケーンがカリブ海諸国やアメリカ、アイルランドに到達、インド半島の各地でモンスーンによる豪雨・洪水が発生、東アフリカで深刻な干ばつが続いた。多発する極端気象現象がもたらす深刻な影響(食料難、健康被害、国内避難民など)も指摘している。
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