アメリカ気象学会、2016年は2015年よりも高温の年と確認
発表日:2017.08.10
アメリカ気象学会は、アメリカ海洋大気庁(NOAA)の国立環境情報センターの協力の下、世界の環境データと気象状況をまとめた年次報告書「気候の現状2016年版」を発表した。それによると、2016年は長期的な地球温暖化と年前半の強力なエルニーニョの影響が組み合わさり、気温が2015年の記録を上回り、2014年から3年連続で最高記録を更新したという。気候変動の主な指標は地球温暖化の傾向を反映し続けており、2016年は、地表温度、海面温度、対流圏下部温度が過去最高を記録した。大気中CO2濃度の平均は402.9ppmと、2015年を3.5ppm上回り、前年比の増加幅が過去58年間で最大だった。海面水位は新記録を更新し、海面上昇は6年連続となった。南極の海氷域は一日当たりと月間平均で過去最小を記録し、熱帯低気圧の発生数も平年を大幅に上回った。この年次報告書は60か国以上の500人近くの科学者の貢献と、独立した複数のデータセットに基づいており、今回で27巻目となる。
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