国連環境計画、サンゴ礁生態系の保全への資金投入状況を分析
発表日:2018.02.14
国連環境計画世界自然保全モニタリングセンター(UNEP-WCMC)は、熱帯サンゴ礁および関連するマングローブや海草の保全と持続可能な管理への資金投入状況を分析した。それによると、2010~2016年に314件のプロジェクトに19億ドル以上の資金が投入されたという。特に2012年の国連持続可能な開発会議(リオ+20)以降、提供資金は増えている。一方、自然からもたらされる資源とサービスは、サンゴ礁だけでも年間3750億ドル相当になり、人類は正当な対価を払っていないという。サンゴ礁生態系が占めるのは海洋底の1%に満たないが、海洋生物の25%を支え、人間の食料、観光業や漁業も支えている。サンゴ礁生態系は国境をまたがっているが、プロジェクトの約9割は単一国で実施されており、効果的な管理のためには隣国との連携が必要だという。国際サンゴ礁イニシアティブは2018年を3回目の国際サンゴ礁年としており、サンゴ礁の持続可能な管理のため資金動員を促進する。
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