カナダ環境・気候変動省、ウィニペグ湖の健全性改善プロジェクトに助成
発表日:2018.08.02
カナダ環境・気候変動省は、ウィニペグ湖の生態系や水質を改善する23件の新規プロジェクトにウィニペグ湖流域プログラムのもと4年間にわたり380万ドル提供すると発表した。ウィニペグ湖はカナダで6番目に大きな湖で、水力発電、レクリエーション、淡水漁業でマニトバ州の経済に貢献し、周辺の先住民の文化、社会、経済的資源ともなっている。助成プロジェクトは、リンなどの栄養塩の過剰流入への対処のほか、淡水問題解決への流域規模の連携の促進や先住民の参加に取り組む。たとえばウィニペグ湖基金は4年間で26万ドルの助成を受け、市民とともにリンのデータを収集、分析、共有する。マニトバ・ハビタット・ヘリテージ・コーポレーションは2年間で40万ドルの助成を受け、ウィニペグ湖流域の60ヘクタールの湿地回復、660ヘクタールの手つかずの湿地保護に取り組む。カナダ政府は、2017年予算でウィニペグ湖流域プログラムに2570万ドル割り当てた。同プログラムでは応用プロジェクトに4年間で計800万ドルの助成金を確保している。