カナダ環境・気候変動省、五大湖の保護・回復に4484万ドル投資
発表日:2017.12.01
カナダ環境・気候変動省は、五大湖の保護・回復のため4484万ドル投資すると発表した。資金は、2017年度予算で新たに淡水保護に割り当てられた7050万ドルから拠出される。カナダ国民の4人に1人、アメリカ国民の10人に1人が五大湖を水源とする飲用水を利用している。また、五大湖地域はカナダとアメリカの労働力の30%近くに相当する5100万人の雇用を生んでおり、五大湖の健全性は経済成長の機会にもつながるという。今回、カナダでは、アメリカとの五大湖水質協定、オンタリオ州との五大湖の水質と生態系の健全性に関する協定の継続的な実施を含め、国民が飲用またはレクリエーション利用する五大湖の水質の保護・回復に取り組む。重点領域は、有害藻類ブルームの抑制、五大湖沿岸湿地の回復力強化、リスクのある沿岸水域の特定、有害化学物質放出の軽減となっている。さらに、五大湖保護の将来に関する対話を継続するため、先住民族やオンタリオ州、自治体、産業、環境保護団体を交えた円卓会議も開催した。