世界資源研究所など、世界の森林被覆の減少の4分の1以上はパーム油などの商品の生産が原因と報告
発表日:2018.09.12
世界資源研究所(WRI)の科学者らは、2001年から2015年の間の世界の森林被覆減少の主要因を示し量的に評価する研究を発表した。減少の27%はパーム油、大豆、牛肉、石油・天然ガス、鉱物等のコモディティ(商品)生産のため、26%は木材収穫等林業経営のため、24%は焼畑等農地への転用のため、23%は森林火災のため、0.6%は都市化のために生じた。林業経営上の伐採や農地への転用、森林火災等の原因によって減少した森林は長期的には再生の可能性があるが、憂慮されるのは、森林として再生不可能な、商品生産のための「恒久的」転用で、南米、東南アジアに集中している。平均すれば年500万ヘクタールの森林が商品生産のために伐採されており、総体的にみて企業の森林破壊ゼロの約束は着実に進んでいないといえる。「要因別森林被覆減少世界地図」は、衛星技術利用の地球規模森林監視オンラインシステムであるグローバル・フォレスト・ウォッチで閲覧できる。
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