国連環境計画、温暖化が著しい北極で「最後の」アイスホッケー試合を開催へ
発表日:2018.05.23
国連環境計画(UNEP)は、2019年春に北極で、世界的に著名な選手らによる「最後の」アイスホッケーの試合を開催すると発表した。気候変動の影響が顕著な北極で象徴的なイベントを開催することにより、気候変動への意識と行動の機運を高める狙いがある。UNEPのソルハイム事務局長は、「北極に迫る気候変動の脅威は無視できず、今が行動を起こす最後のチャンスだ」と語る。世界の他地域の2倍の速さで温暖化が進む北極では、海氷が減少し、砕氷船なしで航行する船舶が出てきている。同イベントを通じて、2040年までに北極海の氷が消失するという気候モデルの予測を周知するなど、世界に警鐘を鳴らすという。試合の陣頭指揮を執るのは、ロシアの伝説的なアイスホッケー選手かつUNEPの極地パトロン(後援者)、ビアチェスラフ・フェティソフ氏である。チームには、世界中のアイスホッケー選手や有名スポーツ選手、北極の先住民、若者らが加わる。同氏は、「この地球は唯一無二であるという認識のもとに世界中の国や人が団結するよう尽力する」と述べている。
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