ドイツ・オランダ・デンマーク、ワッデン海の世界遺産登録10年を機に連携強化に合意
発表日:2019.06.30
ドイツ連邦環境省(BMU)は、ワッデン海に面するドイツ、オランダ、デンマークの3か国、並びに環境や教育、学術、観光に取り組む団体や自治体など様々な組織が、より緊密な連携へのネットワーク構築とドイツのヴィルヘルムスハーフェン市でのパートナーシップセンター設立を定める基本合意書に署名したことを公表した。ワッデン海は独特の生態系を持ち、渡り鳥の重要な拠点でもあるとして、2009年に世界遺産に登録された。最新の報告では、東大西洋の渡り鳥の状況は全体的に改善しているにもかかわらず、ワッデン海で繁殖する渡り鳥の状況は悪化しているという。特に、イタチやキツネなどの捕食動物からの保護を必要としている。またワッデン海は、気候変動、海洋廃棄物や有害物質による汚染、富栄養化といった多様な課題に直面している。3国は、40年に渡り共同でワッデン海の保全を進めてきた。BMUは、こうした国境を越えた協働や自然保護での国際協力の意義を強調し、ネットワークとパートナーシップセンター設立は、協働体制のさらなる基盤強化になるとしている。
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