フランス、生物多様性の保護強化のため生物多様性局を設立へ
発表日:2019.07.15
フランス環境省によると、生物多様性局(OFB)の設置を定めた法案が承認され、OFBは生物多様性の保全を担う国内最大の公的機関として2020年1月に1日に発足することになった。OFBは、現在の生物多様性庁(AFB)と狩猟・野生動物局(ONCFS)の任務を引き継ぎ、生物多様性の監視・保全・管理・修復と、バランスの取れた持続可能な水の管理に当たる。現在ONCFSは、野生動物と生息地の調査研究や、狩猟許可の審査・発行、環境と狩猟に関する監視と取り締まりなどを実施しており、両機関の相補的な専門性を一つの機関にまとめ同じ戦略の下で活動を進めることで、組織の簡素化、諸政策の調整と強化、各地域での保全と利用のバランスのとれた環境行動を図るという。環境に関する違反への対応や処罰を向上するため、環境捜査の権限も強化される。法案採択を機にヴァルゴン環境副大臣はロワレ県の自然保護区で新生OFBのパートナーとなる各関係者と会談する。