国際エネルギー機関、温室効果ガス排出量ゼロの目標達成に向けた特別報告書を公開
発表日:2020.07.02
国際エネルギー機関(IEA)は、クリーンエネルギー・イノベーションに関する特別報告書を公開し、クリーンエネルギーの技術革新を大幅に加速させなければ、2050年までに炭素排出量をゼロにすることはできないと指摘した。また、船舶、トラック、航空機による輸送や、鉄鋼、セメント、化学工業といった重工業分野は、脱炭素化の実現が現状では困難であり、かつ、研究段階から実用に至るまでの開発には非常に時間がかかり、成功も保証されていない状況である。現在利用可能なクリーンエネルギー技術についても、コスト削減と市場への展開を加速させるためには、技術革新を継続的に推進する必要があるが、COVID-19の影響で、今後研究開発予算が削減される可能性が高いと考えられている。このため、同報告書では、2025年までの研究開発資金を政府が維持することや、戦略的に資金調達を検討する重要性など、早急に注意を払うべき問題への対応策をまとめている。
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