国連環境計画、砂塵嵐の影響を探る報告書を公開
発表日:2020.11.06
国連環境計画(UNEP)は、砂塵の循環(ダストサイクル)が地球規模の生物地球化学的サイクルにどのように影響を与え、相互作用しているかを調査した報告書「砂塵嵐がおよぼす海洋への影響」を公開した。砂塵は強風によって舞い上げられ、一部はすぐに落下するが、小さな粒子は風に乗ってさらに運ばれ、時には何千kmも飛ばされる。毎年、推定20億トンの砂塵が大気中に舞い上げられ、そのうちの4分の1が海に運ばれている。砂漠の砂塵粒子は、ミネラル、栄養素、有機物、無機物で構成されており、地球のエネルギー収支、窒素、炭素、水のサイクルと相互作用している。砂塵はリンなどの栄養素や、鉄、マンガン、チタン、アルミニウムなど生物にとって不可欠な微量金属も海に運んでおり、海洋の基礎生産の駆動力となる。海洋の基礎生産が促進されると、海洋と大気の間で二酸化炭素の交換を行うことによる地球規模の炭素循環も促進されるため、気候システムにも影響する。
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