国立科学財団、深海の堆積物は温暖化による偏西風の移動を調べる手掛かりになると報告
発表日:2021.01.12
国立科学財団(NSF)は、温暖化による偏西風の変化を評価する方法を明らかにした。この研究成果は「ネイチャー」誌に掲載された。偏西風は、降水パターンや海洋循環に影響を与えたり、熱帯低気圧の進路に影響を与えたりするなど、局地的にも地球規模でも気象や気候に重要な役割を果たしている。過去数十年の間に偏西風は極域に向かって移動していることは分かっていたが、将来の温暖化シナリオの下で、偏西風の極域への移動が続くかどうかは情報が限られているため予測は困難であった。同研究では、北太平洋の深海2か所から採取した堆積物コアに含まれた塵を調査し、300万~500万年前に発生した偏西風の変化を再構築することで、温暖化に伴い大気の循環パターンが変化する証拠を発見した。
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