欧州委員会、乗用車・小型商用車の実走行時のCO2排出量と燃料消費量を収集すると発表
発表日:2021.03.05
欧州委員会(EC)は、採択した新しい施行規則に基づき、2021年時点での新車の乗用車・小型商用車の実際の燃料消費量とエネルギー消費量を収集すると発表した。このデータにより、型式承認時と実際の走行時におけるCO2排出量のギャップを把握することが可能になる。2021年から欧州連合(EU)市場に投入されるすべての新車には、車両が消費した燃料あるいはエネルギー(電力)を記録する車載計測装置が搭載される。従来の型式承認手続きである「新欧州ドライビングサイクル(NEDC)」では、実際の排出量とのギャップが40%近くにまで拡大したため、2017年に「国際調和排出ガス・燃費試験方法(WLTP)」に置き換えられ、車載計測装置が導入される理由となった。同規則では、自動車の修理や整備時にメーカーがデータを収集することが規定されており、最初のデータは2022年4月に欧州環境庁(EEA)へ報告される。なお、自動車の所有者はデータの収集を停止する選択肢を有する。
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