中国科学院、気候変動に伴う降雨量の変化に関する研究を実施
発表日:2021.07.29
中国科学院(CAS)は、イギリス気象庁(MetOffice)と共に、気候変動に伴う降雨量の変化に関する共同研究を実施した。最先端の気候モデルシミュレーションを用いて、日~数年単位までの様々な時間スケールにおける降水量の変動度合いが増大していることを明らかにするとともに、温暖化によって将来、気候学的に湿潤な地域(熱帯、モンスーン地域、中・高緯度地域を含む)の湿潤状態が高まるだけでなく、湿潤状態と乾燥状態の間で大きく変動することを予測した。今回の研究では、降水量の平均値と変動幅の両方の変動を考慮することで、将来の降水量の変動幅を解釈するための新たな着眼点を提供している。降水量の変動幅を分類することは、地域の適応計画を立てる上で重要であり、これについて専門家は、降雨量の変動が大きくなれば作物の収穫量や河川の流量にも影響が生じ、気候変動への適応がより困難になると述べている。
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