イギリス自然環境研究会議（NERC）は、インドがアジアで初めてプラスチック協定を締結した国となったと発表した。今回締結したインドプラスチック協定（IPP）は、プラスチックの循環型システムの構築に向け、国レベルで大手企業を結集するという画期的な新しい取り組みであり、WWFインドとインド工業連盟（CII）の協力のもと、UKリサーチ・イノベーション（UKRI）と廃棄物・資源行動プログラム（WRAP）の支援を受け発足した。インドでは年間946万トンのプラスチック廃棄物が発生し、そのうちの40%が回収されず、また、国内で生産されるプラスチックの約半分が包装に使用され、そのほとんどが使い捨てである。プラスチック協定の最大の特徴は、多くの関係者が協力し、各国に適した循環型経済のための統一した枠組みを構築することであり、IPPは、環境中に排出されるプラスチック廃棄物を削減する方法を開発するため、政府、産業界、研究者、実務者を結集するメカニズムを提供する。