オーストラリア気候変動・エネルギー・環境・水資源省（DCCEEW）は、同国の環境関連行政機関とともに、郵便や旅行者の荷物経路での野生動物の密輸を阻止することを目的とした、3DX線CTスキャン技術に関する論文を発表した。同論文はトカゲ、鳥、魚の3D X線CTスキャン画像から得られた結果について報告し、外来野生生物の密輸を阻止して、同国の農業と独自の自然環境を外来の病虫害から守る、同技術の無限の可能性を実証した。野生動物の売買は同国の生物多様性に悪影響を及ぼし、また、密輸された動物はストレスや脱水症状、飢えに苦しみ、輸送中に命を落とすこともある。同技術は、同国の国境における既存のバイオセキュリティと野生動物検知ツールを補完する有用なプラットフォームであり、将来的には世界中での応用が期待できる。