フィンランド環境研究所、国連総会にて環境DNA分析活用の標準化に関するセッション調整を担当
発表日:2022.09.12
フィンランド環境研究所(SYKE)は、国連総会開催中に実施される科学サミットのセッションの調整を担当する。このセッションでは生物多様性損失の対策として、生物学的モニタリングにおいて環境DNA分析を活用する際の標準化に関して協議する。生物学的モニタリングからは、生物多様性の損失を検出・定量化し、生態系の修復などの効果を評価するための主要な情報源が得られる。環境DNA分析のような分子生物学的手法は、生物学的モニタリングを拡張・改善する大きな可能性を持っており、従来の評価方法よりも生物多様性をより包括的に捉えることができる。水、底質、土壌などの環境試料を分析することで、外来種や絶滅危惧種などのDNAを検出・定量化し、生物群集全体を記述することが可能になった。同手法の結果を真に国際的に比較できるようにするには、同手法を適用する最小の要件などについて、国際基準の設定に向けた国際規模の協調が必要である。
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