国際再生可能エネルギー機関（IRENA）は、報告書「インドネシアのエネルギー転換の見通し」を発表し、エネルギー需要の増加に対応するため、同国の未開発の再生可能エネルギーの潜在力を引き出すことは、化石燃料への依存を続けるよりも費用効率が高いことを伝えた。同国は2060年以前にネットゼロエミッションを達成する目標を公約しているが、再生可能エネルギーの割合は現在の14%から、2050年には3分の2に達する可能性がある。今後30年間で同国の人口は3億3,500万人に達し、電力需要は今世紀半ばまでに現在の5倍以上の1,700テラワット時（TWh）に達すると予想されている。同報告書はこうした需要増に対応するため、太陽光、バイオエネルギー、地熱、グリーン水素などの主要な再生可能エネルギー資源の規模を拡大することを推奨している。同国は豊富な再生可能エネルギー資源に恵まれ、エネルギー転換には多額の投資が必要であるが、それを上回るコスト削減が期待できる。